「教頭先生、空中乗りってどうやったらできるんでしょうか?なかなかうまくできません。」と、一輪車乗りの練習をしていた5年生T君に聞かれました。空中乗り(一輪車の立ち乗り)に挑戦し、できるようになりたいという気持ちが伝わってきました。「T君、空中乗りやってみてよ。」と声を掛けました。T君は、空中乗りをしたときに、重心が後ろにかかっていました。そこで、「乗った時に、体重が後ろにかかっているので、サドルと一緒に体を前に移動して、ペダルを踏みこんで。」とアドバイス。T君は何と
一回目のトライアルで空中乗り大成功!もともと運動神経の良いT君ですが、イメージをつかみ、1回目で成功できたことに感心しました。
今、休み時間にT君の他、5年生のK君、2年生のS君、Mさんなど多くの子供たちが一生懸命取り組んでいます。7月頃には手すりにつかまりながらの練習でも一輪車がフラフラ状態。職員室にいてもバタン、バタンと倒れる音が聞こえました。ところが、今では、一輪車に乗る姿が様になり、手すりなしで乗れるのも時間の問題となっています。子供たちにバランス感覚と吸収力と、そして何より「乗れるようになりたい。」という強い意欲を感じます。
教職に就き、初任で一輪車クラブを担当。高学年の女子に「大人なのに何で乗れないの?」という言葉を励みに毎日2か月近く練習。練習の甲斐あって乗れた爽快感は今でも忘れられません。また、練習方法も自分なりにつかんで30年以上たちました。今は、微力ながら一輪車に挑戦している子供たちの夢をかなえたいと思っています。
松島二小の先生方や職員の皆さんには、それぞれ持ち味、得意なことがあります。松島二小の児童の皆さんは、一輪車に限らず、運動でも学習内容でもできるようになりたいことがあるときには、是非こつを聞いてほしいと思います。「夢」をかなえるときに、きっと何かしらのヒントをもらえると思います。その時に、必ず、
「ここまではできるけれど、その次のことができるようになるには、どうしたらいいですか?」と聞くことが大事な大事なポイントです。
「好きこそものの上手なれ」「継続は力なり」。松島二小の皆さんを先生方や職員の皆さんで心から応援しますよ!

5年生T君、お見事!K君ももう少しでできるよ!

2年生S君、Mさん、喜びは努力でつかめ!