昨日，松島中学校の合唱コンクールに審査員として声をかけていただき，恥ずかしながら行ってまいりました。私もかつてその職員の一員でしたが，そのことを誇りに感じるとてもレベルの高い素晴らしい合唱と態度であり，大変感動しました。いくつか素晴らしい点を思いのままあげてみます。①実行委委員を中心に，生徒の力で運営している。「静かにしてください」という声がけ無しに，進行が話し始めると全員耳を傾ける。②礼儀正しく清潔感にあふれる若々しい態度で発表し，聴いている。③近年，他校のコンクールでは，自由曲のみの演奏，課題曲があったとしても教科書の中の簡易な曲，ヒット曲の合唱編曲版の歌唱が増えている中，松島中学校は，ＮＨＫ合唱コンクール課題曲レベルの正統派合唱曲を全クラスが歌う。④言葉を大切に，丁寧かつエネルギッシュに最後まで歌いきる。⑤指揮者・伴奏者の実力の高さと物怖じしない堂々とした発表と層の厚さ。⑥マスクを着用しての演奏を感じさせない声量と表現。⑦声を「出す」のではなく，「響かせる」ことを意識した頭声発声の充実。⑧学年が進むにつれ素晴らしい演奏で後輩の手本となっている，学校の健全な姿。まだまだありますが，このあたりにしたいと思います。本校（５小）卒業生も，実行委員や指揮・伴奏・パートリーダーで大活躍していました。中学校の高橋校長先生が開会式で「団結できたと学級で感じられた時，そこに最優秀賞がそれぞれにある」とお話されていましたが，まさに全学級に最優秀賞をあげたい思いでした。６年生は半年後に松島中学校に入学しますが，間違いなく青春を謳歌させてくれる中学校だと強く感じました。そして，その土台となる小学校教育に一層がんばらなければとの思いを強くしました。なお，昨日は教え子の吹奏楽部だった由美さん，陸上部だった昭博君の奥さんと楽しく会話させていただき，その中で道子さんの話題にもなりました。道子さんはピアノの指導で地元の音楽力向上に貢献していただいてるようで，このように地域のバックアップもさすが松島の地域性・伝統です。これからも，各立場で活躍している教え子との再会が楽しみです。