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◆教育長室から(教育関係)


2020/10/20

思いやりを科学する

| by 教育長


 今日はちょっと難しい話をいたします。


 私たちは、「思いやり」という言葉をよく使いますが,これほど,その行為が分かりづらいものもないと思います。


 例えば,「思いやり」の行為だと思うものを言ってもらうと,すぐに詰まってしまいます。子どもならなおさらです。


 それほど,「思いやり」の行為を口で説明するのは難しいものです。

  「思いやりを科学する~向社会的行動の心理とスキル~ 菊地章夫著(川島書店)」に出会ってからはなるほどと理解できました。

 

 今まで説明が難しかった「おもいやり」について、この本では,次のように述べています。
 
  ①相手のためになるということ
  ②相手からのお礼を期待しないということ
  ③行動する際には,何らかの損を伴ということ(例えば時間)
  ④相手に対する親切が自発的に行えるということ

 この4つの条件を満たした行動が,すなわち「思いやり」と押さえています。


 子どもは、それでは難しいので、もう少し低く抑えてあります。

  ①相手の顔が読める(相手が悲しんでいるのか,困っているのか)
  ②相手の立場に立てる
  ③相手と同じ気持ちになる

 家庭の方でも、子どもたちに声掛けをお願いいたします。


 




 
 (追)続編が出ていたのに知りませんでした。
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