「挨拶人間に不幸なし」と言われますが,子どもでも,大人でも,挨拶をしない人が,最近多くなってきていることが気になっています。
元NHKのアナウンサーの鈴木健二氏(皆さん知っていますか?)は,ご自分の著書「へたな頭の使い方で一生を終わらせるな」の中で「挨拶」について触れています。
ご紹介します。
挨拶の「挨」は開く,「拶」は迫る,の意味があり,さらに言葉の語源をさかのぼれば,「挨」は相手に優しく触れる,「拶」も少し強めに触れるという意味も含んでいるそうです。
さらに,さらに,語源をさかのぼれば「挨」は押す,「拶」は押し返す,といの意味があり,挨拶されたら『必ず返しなさいよ』と,この2文字は伝えているということです。
挨拶しても「挨拶なし」というのは,言葉の意味からしても礼儀を欠いているということになります。
今,学校では「あいさつ」に力を入れて指導しているところです。
あいさつの「あ」は,明るくさわやかに。
あいさつの「い」は,いつでも,どこでも。
あいさつの「さ」は,さわやかに。
あいさつの「つ」は,続けて。
「霧に入れば,覚えずして衣染みいる。善き人に近づけば,覚えずして,善き人に同化する」といいます。
学校全体が「挨拶」できる,すてきな学校にして参りたいと思います。
そして,「挨拶はされるものではなく,するものだ」ということも,子どもたちに定着させたいと願っています。
(追)
鈴木健二氏は、「紅白歌合戦」や「クイズ面白ゼミナール」の司会で1980年代に非常に人気を博した元NHK アナウンサーです。