私たちは,大なり小なり目標をもち,それに向かって努力します。
しかし,2~3回してみて「あぁ,やっぱりだめだ」と簡単にあきらめてしまう傾向が多々あります。
ここでくじけてしまえば,本人にとっては何にも残りません。「継続は力なり」といいます。コツコツ努力する中で得られたものこそが,本当の意味で自分の血や肉となります。
子どもたちは,努力すれば努力した分だけ,効果(伸び)があると勘違いしているところがあります。
ところが,そうではありません。
本人の努力と伸びは比例しません。
「いくら練習してもちっとも伸びない」これが当たり前で,普通なのです。
そんなに簡単には結果はついてきません。
しかし,根気強く努力したことは,決して無駄ではありません。努力したことの結果は,ある日,突然訪れます。
それは,子どもも教師も,保護者さえも全く予想がつかない時にやって来ます。
昨日まで,何度練習しても全くできなかった二重跳びや逆上がり,自転車乗りが,なんだか分からないうちに,いともあっさりできててしまったという,狐につままれたような経験を,保護者の方々もお持ちでないでしょうか。
これこそが,コツコツ努力をしたことに対するご褒美なのです。
決して,努力は裏切りません。必ず結果がついてきます。まさに,努めれば恵まれるということです。
このことを様々な学習場面で,励ましながら,ほめながら,しっかり子どもたちに定着させていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。