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◆教育長室から(教育関係)


2020/10/01

中秋の名月

| by 教育長

 

   今年の中秋の名月は、10月1日です。
   春・夏・秋・冬と 満月は見られますが、その中でも「秋の月が一番いい」ということを紹介いたします。 
                                                  
 まず、冬の満月ですが、月の位置は一番高く見やすいのですが、いかんせん「寒い」です。「風流に月をめでる」というわけにはいきません。じっとしていたら凍死です。

   次に夏の満月です。月の位置が一番低く、見づらいです。
   特に都市部に住んでいる方は、まったくそうだと思います。
   それでも万難を排して見たい場合は、蚊に刺されることを覚悟の上でということになります。

   最後は、春の満月です。中秋の名月とほぼ同じ高さです。一見、春も良さそうに思えるのですが、おぼろ月夜(水蒸気の関係で)が多く、美しさという点では、秋にはかないません。


  
   そんなこんなの理由から、日本人の心にフィットし、「くっきりした満月が見られる秋が一番いい」ということになったのではないでしょうか。

   
    しかし、その中秋の名月も、台風が通過したり、雨が降ったりで、満月があまり見られないではないかという意見もあります。
 確かにそうですが、見えても見えなくても、そこは日本人の捉え方です。

 次のような解釈をします。
 十五夜の月が雲で隠れて見えないことを「無月(むつき)」といいます。
    また、月が雨のために見えないことを「雨月(うげつ)」といいます。
 どちらも、秋の季語にもなっており、「見えないものを思うこともまた風流である」という考え方をします。
    ほんと奥深いですね。

 
 さて、私も9月30日に、タブレットで月(ののちゃん:お袋が言ってました)を写してみました。写真を見て、あ然としました、これは春の「おぼろ月夜」ではないかと思ってしまいました。腕が悪いのか、機材が悪いのか。
 今度、千葉教頭先生(第五小学校)に、写真の撮り方を教えてもらおうと思っています。





 


  中秋の名月をイメージした生け花をいただきました。感謝です。


(追)
 秋の七草は、ススキ(尾花)・クズ(葛花)・ナデシコ(瞿麦)・オミナエシ(姫部志)・フジバカマ(藤袴)とキキョウ(桔梗)です。

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