私の家のサザンカが、見事なくらい咲き誇っています(何もしないのですが)。
普通、サザンカの花はそんなに大きくはならないのですが、私の家のサザンカはこぶし大の大きな白い花を咲かせます。
この大きなサザンカの花に、これまた巨大なスズメバチが二匹、ブンブンいいいながら花の蜜を吸っていました。
どこかに巣があるのでしょうか。
家に周辺を見渡したのですが、それらしい巣は見当たりませんでした。

ブンブン飛ぶ姿に、さすがに怖くなってしまいましたので、スズメバチ・トラップを作りました。
いろいろな誘引剤があります。
•酒:酢:砂糖=3:1:1 (1本分の量は酒240cc、酢80cc、砂糖100g程です。)
•日本酒:酢:ジュース=3:1:1
•カルピス:水=6:4の液をつくり、しばらく常温に置いて発酵させてから使う。(傷 んで食べられないようなブドウを一粒いれるとよい)。
•清酒:酢:砂糖=240cc:33cc:66g
•焼酎(臭いの強いもの):オレンジジュース=1:1
私の家では、オーソドックスな酒と酢と砂糖を混ぜたものを作り、サザンカの木にぶら下げました。
トラップを仕掛けたものの一生懸命蜜を吸っているスズメバチが気の毒… 家族もいるだろうに…ここで死んだらどうなるだろうに…などと考えたら、急に仏心が芽生えてきました。そして、反対を押し切って、トラップを外しました。
昔々、こんな文章を書いたのを思い出しました。
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仏教の言葉に,不殺生戒(ふせっしょうかい)という言葉があります。
今日はそのことについてちょっと述べてみたいと思います。
誤解なさらないでいただきたいのは、特定の宗教教育を押し進めようという意図は全くありませんので、ご理解ください。
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「一切の生きとし生けるものよ,幸福であれ,安楽であれ,安泰であれ」というのが仏教の慈悲の心です。その心の具体的なものとして,生き物(もちろん人間も含めてです)を殺さないという不殺生戒があります。
ところが,私たちは,生き物を全く殺さないで生きていくことは大変難しいことです。例えば,毎日の食事を考えてみます。米,肉,野菜などたくさんの「命」を毎日いただいて生きています。食べなければ,生きていけないのが現実です。
それなのになぜ,仏教では不殺生戒を説いたのか,ということになります。
ここが悩ましいところです。
簡単に言いますと,私たちはたくさんの命に支えられていることを,もっと意識してほしいということになります。自分(人間)の命だけ尊いのではないのです。
米も,肉も,命あるものすべてが,平等で尊いかけがえのないものであるということです。
例えば,子どもが,魚のサンマを食べたとします。
その子が「サンマの一生をいただきました」と命の大切さを語れる子どもであってほしいという訳です。

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私の友人は「今の子は『サンマの一生をいただきました』なんて言う子はまずいないよ。そんなこと語るなんて甘いかも。」と、バッサリ切られました。
(追)今回は、話が少し飛びすぎましたが、聞き上手ならぬ、読み上手でお願いいたします。