
幕末の儒学者に佐藤一斎(いっさい)という方がいます。
その一斎が,次のように語ったものがあります。
春風を以て人に接し,秋霜を以て自ら粛(つつし)む
他人には春風のもつ暖かさで接し,自分には秋の霜のような冷厳さで反省して,自分の至らぬところを知るというような意味です。
私は,この言葉が好きです。
私もかくありたいと願っていますが,まだまだです。
これと同じようなすてきな格言(文言)もあります。
こちらも四季にたとえた印象的な言葉です。
「春」 友だちと接する時は,春のような暖かい心で
「夏」 活動する時は,夏のような燃える心で
「秋」 考える時は,秋のように澄んだ心で
「冬」 自分を責める時は,冬のような厳しい心で
私が学級担任していた時,必ず子ども達に話して聞かせていました。
本町でも「春夏秋冬」のような子どもに育ってほしいと願っています。
(追1)一斎の言葉「少くして学べば壮にして為すあり、壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず」については、かつての総理大臣 小泉純一郎氏も引用したことがあります。
(追2)一斎の教えを書いた本を「言志四緑(げんししろく)」と言います。この「言志四緑」を小学生向けに分かりやすく書いた「小学生のための言志四緑」PHP研究所 1300円 が出版されています。参考までに。