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◆教育長室から(教育関係)


2020/07/03

春風を以て

| by 教育長


            
   
    幕末の儒学者に佐藤一斎(いっさい)という方がいます。
 その一斎が,次のように語ったものがあります。

    春風を以て人に接し,秋霜を以て自ら粛(つつし)む

 他人には春風のもつ暖かさで接し,自分には秋の霜のような冷厳さで反省して,自分の至らぬところを知るというような意味です。
 
 私は,この言葉が好きです。
    私もかくありたいと願っていますが,まだまだです。
 
 これと同じようなすてきな格言(文言)もあります。
    こちらも四季にたとえた印象的な言葉です。
 
  「春」 友だちと接する時は,春のような暖かい心で
     「夏」 活動する時は,夏のような燃える心で
     「秋」 考える時は,秋のように澄んだ心で
   「冬」  自分を責める時は,冬のような厳しい心で

 
    私が学級担任していた時,必ず子ども達に話して聞かせていました。

 本町でも「春夏秋冬」のような子どもに育ってほしいと願っています。


(追1)一斎の言葉「少くして学べば壮にして為すあり、壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず」については、かつての総理大臣 小泉純一郎氏も引用したことがあります。


(追2)一斎の教えを書いた本を「言志四緑(げんししろく)」と言います。この「言志四緑」を小学生向けに分かりやすく書いた「小学生のための言志四緑」PHP研究所 1300円 が出版されています。参考までに。


 


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