言葉は不思議な力をもっています。
それを昔の人は言霊といって大切にしてきました。
何気ない言葉が,子どもにとっては不思議な力をもつことがります。
しかし,その逆の場合もあります。
何気ない一言は,次のような働きをもたらします。
その一言で,やる気を起こし
その一言で,励まされ
その一言で,夢をもち
その一言で,うれしくなり
その一言で,立ち上がる
その一言で,腹が立ち
その一言で,泣かされる
日本人は一日何回「ありがとうをいっているか」をチョコレート菓子「キットカット」で有名なネスレ日本が調査(2018年)しました。
1日に「ありがとう」をいう回数は平均7.5回でした。
ところが言われる回数は4.9回と約3分の2となっています。
自分が言っているほど、相手には言われてないという結果が出ました。
さらに詳細に見てみますと、男性は、年齢がかさむほど回数が減ります。
50代男性の平均は4.3回
10代男性の平均7.8回の約半分です。
年齢がかさむほど「ありがとう」を言わなくなってきているようです。
この調査では、このように締めています。
「ありがとう」という回数が多い人ほど、ストレスがなく、幸福感が高く、何事にもポジティブにとらえる傾向があります。しかも、言う回数が増えるほど、言われる回数も増え、周囲を幸せにしていく正の循環が生まれます。
まさにこの言葉は、「社会全体をポジティブにしてくれる魔法の言葉」であるというわけです。
(デジタル大辞泉より)
言霊:古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉ど
おりの結果を現す力があるとされた。
