昔の話です。
童謡「七つの子」についての話です。
歌詞の中に出てくる『七つ』という数が「7羽」を指すのか「7歳」を指すのか、子どもたちに聞いてみました。
なぜならば、大人の間でも、度々論争の種となっていたからです。
子どもたちに聞いてみると
・カラスは、一度に7羽子どもを産むのか。
・カラスの巣を見たことあるけど、そんなに子どものカラスはいなかった。
・7歳といったら、もう子どもではないんじゃないの。
・いや、いくつになっても子どものことだと思う。
などの、子どもの考えがたくさん出され、学級は大いに盛り上がりましたが、やはり、大人同様、結論は出ませんでした。
しかし、この話は、子どもたちの知的好奇心に火を付けたらしくて、それからしばらくの間、カラスを追い続けました。
カラスに関する知識を得るたびに、しばしば私に報告してくれました。
・カラスにはくちばしの太いのと細いのがいる。
・巣にはクリーニングでもらうハンガーを利用していた。
・カラスは黄色の色が苦手。
・私のお母さん、カラスに襲われた、などなど。
いま、その子たち、何しているかなとたびたび思います。
相変わらず、空を見上げて、カラスを探しているのかと思うことがあります。
* * *
七つの子
野口雨情作詞・本居長世作曲/文部省唱歌
烏 なぜ啼くの
烏は山に
可愛七つの
子があるからよ
可愛 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣に
行つて見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ。
