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◆教育長室から(教育関係)


2020/10/07

恩師 鈴木先生(其のⅡ)

| by 教育長

            

 恩師 鈴木先生は、たくさんの方に閲覧していただきました。
    ありがとうございました。
 たいへん好評(?)でしたので恩師 鈴木先生(其のⅡ)として再び掲載させていただきます。


    秋のある日、鈴木先生が「吾亦紅(われもこう)」をとってきて、
  「この色は何色といったらいいんでしょうか」と、私たちに問いかけました。

    私たちは、思い思いに茶色、赤紫、紫など、様々な色を答えました。
    先生はニコニコしながら、「これは紅色です」と言いました。
    私たちは「エ・エエエエエ~」でした。




    辞書で調べました。
   「紅」は紅花で主に染めたような鮮やかな赤い色のことを指します。
   「赤」は色の三原色の1つで、血のような色のことです。
   「朱」は少し黄色がかったオレンジ色に近い赤色のことです。
    その他にも、赫(真っ赤に灼けた鉄の色です)や緋(鮮やかな赤。古めかしい語です)もありました。
  
   また、「紅花」自体もどんな花なのか、分からなかったので調べました。

 


   「これが紅色か」と理解しましたが、吾亦紅の色とは全く違います。
    どちらかと言えば、「朱」に近い色をしていました。
 「先生は、なぜ、同じ色というのですか」と大騒ぎになりました。

     先生が、「吾亦紅」の漢字を黒板に書き、説明してくれました。
     吾 亦 紅
   【吾(われ)も亦(また)、紅(こう)なり】
   「漢字表記からは、『私も、紅の仲間です』と言っています」と教えてくれました

   
    小学生にとっては、少し難しかった話でしたが、
  【吾(われ)も亦(また)、紅(こう)なり】
   「吾亦紅の色は、紅の仲間」
  と、今でも、当時の学習を思い出します。

    ところで、「紅花」と「吾亦紅」の花は、本当に同じ色だったのかというと、
 「紅花」が咲いている時(写真参照)は違いますが、「紅花」を摘み取って乾燥した花がま さしく「吾亦紅」の花の色でした。
    これは、ずっと後で知ったことです。
    鈴木先生は、このことには触れませんでした。
  鈴木先生の授業は、すべては教えません。
    だから、後々まで強く印象に残るとのではないでしょうか。


  
 私の家の庭にも、秋がやって来ました。
  「金木犀(きんもくせい)」「秋明菊(しゅうめいぎく)」「赤と白の彼岸花(ひがんばな)」「ホオズキ」などが咲き誇っています。










   その中でも、小さい頃は「彼岸花」が大嫌いでした。墓地にいるようで怖かったです。
  「彼岸花」には様々呼び名がついていることをご存じでしょうか。
 一つの花に、こんなに呼び名があるのもめずらしいのではないでしょうか。

 
 保護者の皆さんは、どのくらい知っているでしょうか。

     曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)
     死人花(しびとばな)
  地獄花(じごくばな)
  幽霊花(ゆうれいばな)
  剃刀花(かみそりばな)
  狐花(きつねばな)
  捨子花(すてごばな)
  毒花(どくばな)
  痺れ花(しびればな)
  天蓋花(てんがいばな)
  狐の松明(きつねのたいまつ)
  狐花(きつねばな)
  葉見ず花見ず(はみずはなみず)
  雷花(かみなりばな)
  レッドスパイダーリリー
  ハリケーンリリー
  マジックリリーなど

 
    今日は、話が長くなってしまいました。
    申し訳ありませんでした。


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