金子みすゞ(1903~1930)
「雀のかあさん」
子供が
子雀を
つかまえた。
その子の
かあさん
笑っていた。
雀の
かあさん
それをみてた。
お屋根で
鳴かずに
それを見てた。
小さな子供が子雀を捕まえて、喜んでいる。お母さんも喜んでいます。
なぜ、親子で喜んでいたのでしょうか?
子雀にもお母さんがいます。
子雀は、お母さんの目の前で、人間に捕まりました。
雀は、いつもチュンチュンと鳴きます。が、この時は鳴きませんでした。
なぜ、お母さん雀は、鳴かなかったのでしょうか?
人間の手の中で、自由に動けない子雀をみて、どんな気もちになっていたのでしょうか。
お母さん雀は、血の涙が出るほど悲しんでいるのでしょうか?
それとも、人間相手ではと諦めているのでしょうか?
人間が楽しくても、他の生き物が喜ぶと限りません。
人間と人間も同じです。