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◆教育長室から(教育関係)


2020/06/22

刺し言葉と手斧言葉

| by 教育長

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 先週の問いは、「船長は男性」と思っているところに誤解が生じています。
 実は船長は、「女性でお母さんだった」ということです。
 この資料は、ジェンダーフリー(従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること」)を理解してもらうのによく使われています。

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◆最近、私たちが発する言葉が非常に気になっています。何回かこの言葉について触れていきたいと思います。もしよろしければお付き合いください。
 
 「刺し言葉」とは,「でっ?」,「だから?」,「はーっ?」といった,会話を断ち切ってしまう言葉で,江戸時代の商人がタブーとしてきた言葉遣いです。
 しかし,これが子どもたちの間では,結構使われています。

 
    この言葉の裏には,相手をさげすんだり,そしったりする意味が込められており,不和のもとして嫌われた言葉です。

 
    言葉遣いは,大人の影響が大です。
  大人が,「でっ?」,「だから?」,「はーっ?」と言えば,いつしか子どもは,「でっ?」,「だから?」,「はーっ?」をオームのようにまねして繰り返します。
  一人がまねをし始めれば,そう時間がかからない内に蔓延します。

 
    このほかにも品のない言葉が,よく聞かれます。
  「ださい」「むかつく」「かんけいねぇ」「とろい」「死ね」「やばい」「てめー」
  また,「うるさい」「馬鹿野郎」「殴る」「殺す」といった乱暴な言葉遣いも聞かれます。
 
    江戸商人たちは,これを「手斧(ちょうな)言葉」といい「言ってはならない言葉の凶器」としていました。
 手斧とは,木材を粗削りするための斧をさします。
 
 今,刺し言葉と手斧言葉のどちらも,子どもたちに着実に定着しはじめています。

    いじめの発生率が高い学級の一つに「言葉遣いが乱暴な学級」があげられています。そうならないためにも,日頃から子どもたちの言葉遣いには,特段の注意を払っていきたいと思います。
  ご家庭でも声掛けの方をお願い致します。




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