子どもに大切なのは、自信と自分を大切にする力です。
それは植物の根のようなもので,深く広く張るほど大きな実りをもたらします。
表面的なことにとらわれることなく,その子が大きく育つことを信じて心に豊かな水や栄養を与えていってほしいと思います。
その水や栄養となるのが,子どもの良いところを見い出しほめることだと思います。
子どもの心に関する一般的な特性です。
子ども(の心)を理解する際の参考にしていただけば幸いです。
◆子どもの心についての一般特性
①感情の表し方
1・2年生は,悲しさ,うれしさの感情を全面的に大きな声で率直に表現する。
3・4年生は,気持が安定し,泣く代わりに相手に攻撃的な傾向をもつようになる。
5・6年生は,感情の表現が部分的(表情や言葉)になり,感情を隠すこともできる。
②愛情
1・2年生は,行動が自己中心的で,友人,親,教師の愛情を独り占めしたがる。
3・4年生は,行動がグループ中心となり,親,教師以外に,友人にも愛情をもつ。
5・6年生は,遊び仲間という関係以上に親密な友人ができ,友情が芽生える。
③ユーモア
1・2年生は,物まねが好きで,繰り返しに興味をもつ。
3・4年生は,ユーモアに体する感情が発達し,冗談も分かるようになる。
5・6年生は,ユーモアが身に付き,冗談が言えるようになる。
④関心
1・2年生は,暗いところ,死,想像の生物に関心をもち,また怖がる。
3・4年生は,超人的なものにあこがれてまた未知なものへの関心が強い。
5・6年生は,美しいものに対するあこがれが強くなり,音楽,絵画,劇などを好む。
⑤善悪の判断
1・2年生は,親や教師の善悪をそのまま受け入れるが自分の損得で行動しがちである。
3・4年生は,友人やグループの考えをその場の状況によって決めることが多い。
5・6年生は,客観的に自分の判断で決めることができるようになる。
⑥正義感
1・2年生は,告げ口をしたり,悪いと考えていても,みんながすると自分もする。
3・4年生は,悪いことがあっても,自分のグループに不利な場合は隠すことがある。
5・6年生は,正義感が強く,悪に対しても憎しみを抱く子どもも出てくる。
⑦友人関係
1・2年生は,排他的で相手の立場を尊重しない。友達と一緒にいても別の遊びをしていることがある。
3・4年生は,集団での遊びを好み,グループの意向を大切にお互いにかばい合う。
親や教師に話さない行動がもち始める。
5・6年生は,家庭,学校,友人,グループなど,各集団に対して個々に区別した
参加の仕方ができるようにする。
