昔の話です。
童謡の故郷(ふるさと)の授業をしていた時に、
突然、子どもが「先生、ウサギって、食べるとおいしんですか?」と私に聞いてきました。最初、何言っているのか分かりませんでした。
実は、その子。
「ウサギおいし」の意味を、「ウサギを追っかけ回していた」ではなくて、「ウサギを食べていた」と解釈していたのです。
歌詞を漢字まじりで書かなかったこともあり、「そういう解釈もありだな」と思いました。みんなで笑いながら、新解釈に拍手をした記憶があります。
その子、今何しているかなと思うことがあります。
たまには「故郷(ふるさと)」を歌うのかなと考えたりもしています。
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故郷(ふるさと)
高野辰之作詞・岡野貞一作曲/文部省唱歌(六年)
兎(うさぎ)追いし かの山
小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて、
忘れがたき 故郷(ふるさと)
如何(いか)に在(い)ます 父母
恙(つつが)なしや 友がき
雨に風に つけても
思い出(い)ずる 故郷
志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷
