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◆教育長室から(教育関係)


2020/07/14

思いやりを科学する

| by 教育長

    前頁の「親を切る」の続きになります。

 「思いやり」という言葉をよく使いますが,これほど,その行為が分かりづらいものもないと思います。例えば,「思いやり」の行為だと思うものを言ってもらうと,すぐに詰まってしまいます。
 
     それほど,「思いやり」の行為を口で説明するのは難しいものです。
 
      しかし,この本「思いやりを科学する~向社会的行動の心理とスキル~ 菊地章夫著(川島書店)」に出会ってからはなるほどと理解できました。

      この本では,「思いやりの行動」を次のようにとらえています。
 
 ①相手のためになるということ
 ②相手からのお礼を期待しないということ
 ③行動する際には,何らかの損を伴ということ(例えば時間)
 ④相手に対する親切が自発的に行えるということ 

 
    すなわち、この4つの条件を満たした行動が,「思いやり」の行動としてとらえています。
 
     しかし、この条件は,大人に求めているのであって,子どもはもう少し低く抑えてあり,次のように示してあります。

 ①相手の顔が読める(相手が悲しんでいるのか,困っているのか)
 ②相手の立場に立てる
 ③相手と同じ気持ちになる 

 
    頭の片隅に入れておくと「思いやり」行為がより理解できると思います。
 機会があれば,お子さんに教えてみてはいかがでしょうか。



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