下の写真は、ぺんてる発売しているオイルパステルです。
色の表示をご覧ください。
なぜか「ペールオレンジ」という他とは違った表示がなされている色があります。
この色、昔は「はだいろ」と言っていました。
しかし、現在は「ペールオレンジ (pale orange)」と言い換えて表示しています。
なぜでしょうか。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から、その理由を引用させていただきます(一部抜粋)。
人種差別に対する問題意識から、人種・個人差・日焼けの度合いによって肌の色は異なるのに特定の色を肌色(フレッシュ)と規定することはおかしい、としてこの名称を避ける動きがあり、クレヨン・クーピーペンシル・絵具等で従来の肌色を薄橙(うすだいだい)やペールオレンジ (pale orange) 等と言い換える場合がある。
というわけです。
次に、下の色鉛筆をご覧ください。
これはアメリカで購入したものです。
よく見ると、肌色がありません。
すでにおわかりだと思いますが、白人、黒人、黄色人種など、たくさんの人種によって国が成り立っているのがアメリカです。
アメリカにとっては、肌色は、どうしても必要な色ではないということです。
色鉛筆、パステルからも、グローバルな世界が見えないでしょうか。