
今日は、ロバのお話しからスタートします。
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1頭のロバが腹を空かせています。
前には水の入った桶とエサが山盛りになった桶が置かれています。
どちらにたどり着くにも同じ距離です。
ロバは、水の桶と、エサの桶の両方を見つめて立ち応じようしたまま餓死してしまいました。
水もほしい。
エサもほしい。
迷いに迷ったあげく、どちらも決めることができなかったから餓死してしまいました。
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これは、心理学の分野で用いられている例え話の一つで「ビュリダンのロバ」といいます。この話は、私たちの目標設定についても深く関連しています。
私たちが、目標を掲げ、それに向かって努力することは、もちろん大切なことですが、一度にたくさんの目標を設定して、それを実行するとなると、極めて困難を要します。それこそ実行できず、悩むだけ悩んで、ロバのように餓死してしまうのと似ています。
そこで、目標は、たくさん掲げるのではなくて、1つか2つの単純明快な目標がいいということです。
短期間で多くの成果を求めるよりも、ひとつひとつの目標を着実に成し遂げ、これを積み重ねていくほうが、効果が現れるということを意味しています。
なお、ビュリダンは、フランス中世の哲学者です。

(追)今回も、頑張れ受験生へのメッセージを含んでいます。
では、よい週末を。