ようこそ!あなたは34448人目の訪問者です。
 

◆教育長室から(震災関係)


2020/08/12

東日本大震災 その時とその後

| by 教育長

 【はじめに NO1】  
                    

 東日本大震災時の状況を記したものです。
 これが国内観測史上最大級となるマグニチュード8.8の恐ろしさでもあります。

**************************************

 
 午後2時46分。地震発生。地震発生と同時に校内放送のスイッチを入れ,緊急放送をいれた。「地震発生,児童はすぐに・・(ブツっ!)
・・・。」発生からわずか10秒で,学校の放送施設は使用不能になった。地震発生から30秒で,立っていられないほどの揺れに増幅した。放送と同時に児童は訓練通り,机の下にもぐり両手で机の脚をしっかりつかみ,踏ん張っていた。1分過ぎても地震は収まるどころか,さらに増幅し,校舎が悲鳴をあげた。児童たちの中には,恐怖に泣き出す子もいた。

 
 地震発生から2分後,まだ揺れは続いた。結局3分以上揺れてようやく収まった。あたりは,戸棚や本箱から落下したものが散乱した。職員室にいた職員で,校庭と体育館を確認し,校長が2分後には校庭への避難を決定した。放送機器が使えないので,ハンドマイクを片手に中庭から校舎に向かって,避難指示を伝えた。声が聞こえにくい教室には,廊下からハンドマイクで指示を出した。一斉に避難が始まる。折しも外は今にも雪が降り出しそうな空模様だった。
 
 校庭の避難場所に移動し,点呼確認している間に,雪が降り始めた。体育館は,ステージ上の壁板が数カ所落下していた。急いで,落下物を片付け,降りしきる雪の中で子どもたちを体育館に二次避難させることにした。町の防災無線が,「大津波警報発令,沿岸部に6メートルを超える大津波が予想されます。急いで高台に避難してください。」と地域住民に知らせていた。
【続く】



14:13 | 投票する | 投票数(4)