不便なものより便利なもの,苦しい思いをするよりは少しでも楽な方へ気持が流れるのは,何も子どもたちに限ったことではありません。
大人の場合でも,そうです。これが現実です。
習い性という言葉があります。
「故事・ことわざ辞典 三省堂」で調べてみると,次のように載っています。
習慣が第二の天性になる。
悪い習慣を繰り返していると,それが生まれつきの性格のようになる。
【習い,性と成る】
「悪い習慣を繰り返していると,生まれつきの性格になる」。これは困ったものです。子どもをはじめ私たちは,自分を律しない限り,楽な方へ楽な方へと流れてしまいます。
辛いのを我慢して一つのことをやり遂げた後には,何者にも耐え難い喜び
があるということを何とかうまく伝え,その喜びをともにしたいものです。
そのためには,しっかりした目標を決めることです。
目標は,ちょっと努力すれば手が届く程度が「ベター」です。
ちょっと努力すればというのがミソです。
無理な目標は,長続きしません。ちょっとがいいのです。
そのちょと,ちょっとの目標をたくさんクリアーしながら「やり遂げた喜
び」を実感させたいものです。
それがよい意味の「習い性」になっていくと考えますが,いかがでしょうか。
