
二宮尊徳(二宮金次郎)は江戸時代後期の農政家で、600以上の疲弊した農村を復興させ、多くの農民ばかりだけでなく殿様をも助けた功労者という方です。
また、私有財産を一切持たないまま亡くなるという本当に「無私の精神」をもち、実践された偉大な日本人です。
まず、知らない方はいないと思います。
彼が広めた思想に、万物が徳があるとする「報徳」の思想というものがあります。
どんなものにも 良さがあります
どんな人にも 良さがあります
よさがそれぞれ みな違う
良さがいっぱい 隠れている
どこか取りえが あるものだ
もののとりえを 引きだそう
ひとのとりえを 育てよう
自分のとりえを ささげよう
とりえとりえが むすがれて
この世は楽しい ふえ世界
*ふえ世界:不壊世界(壊れない世界のこと)
このような精神を額だけに飾っておくのはもったいないことですね。
(追)その他にも、以下のような名言があります。
◆積小為大(せきしょういだい)
◆大事を成さんと欲する者は、まず小事を務むべし。
◆誠実にして、はじめて禍を福に変えることができる。
◆心の田畑さえ開墾ができれば、世間の荒地を開くこと難しからず。