7月27日付け 河北新報社の記事に「ジャコウアゲハ 10年ぶりに確認」という見出しで、登米市内の北上川周辺に、雌雄100~200匹生息という記事が載りました。
興味ない人にとっては、大して記事ではないのでしょうが、NHK番組の「カマキリ先生」などが好きな私にとっては、大変喜ばしい出来事でした。
昔は(50年以上の前の話です)、松島町にもジャコウアゲハがいました。
いたといっても、ジャコウアゲハは個体数が少なく、捕虫網をもっては、毎日、このアゲハをねらって野山を駆け巡っていました。
特に捕獲したかったのは、雌の方でした。雄と雌では、羽の色が違います。
私が生涯で捕獲したのは、たった1匹でが、しかもそれがほしかった雌でした。
その日は一日中興奮していたのを思い出します。

これと同じように捕獲の難易度が高かったのは、アオスジアゲハでした。
個体数が少ない上、高速で飛び回るので、ほとんど捕まえるのは至難の業でした。
それでも2匹は、捕ったと記憶しています。
それだけに、この二つのチョウは、今でも印象に残っています。

最近は、捕虫網をもって、野山を群れになって歩き回る子どもたちの姿を見かけることがほとんどなくなりました。(少し)残念な気がします。
10年くらい前に,子どもたち100人に対して調査したデータがあります。
古い資料で申し訳ありませんが、
・昆虫をさわったことがある人 19人
・木登りをしたことがある 33人
・素足で歩いたことがある 26人
・花飾りを作ったことがある 56人
10年前がこうですから、この傾向は,最近はより進んでいるのではないでしょうか。

ですから、このような嘘のような本当の話もうまれてくるわけですね。
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あるお母さんが,子どもにせがまれてデパートでカブトムシを購入したそうです。大切に飼育するのかと思いきや,カブトムシの手足をバラバラにして遊び始めたそうです。
母親は,驚いて,
「どうしてそんなことをするの,かわいそうじやない。」
と言ったところ,子どもは,こう返したそうです。
「接着剤でくっつけるからだいじょうぶ。」
と軽く言い返したそうです。

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子どもは,生きているカブトムシに対して,まるでプラ模型を扱うような感覚くらいしかもっていなかった,というわけでした。
子どもたちの,乏しい生命観に、少し、危機感を覚えてしまいますね。
皆さんはいかがでしょうか。
昨年、飼っていた鈴虫(人からもらったものです)が卵を産み、今年なんと、孵化しました。虫かごの中に新聞紙を敷き保温をし、倉庫(暗室)に入れて置き、6月頃、土が湿る程度水をかけ、待つこと1週間くらいで、大量の鈴虫の子どもたちが孵化しました。
驚くくらい数の子どもたち(ワチャワチャというくらいの表現)で、妻にも見せましたが、それ以降近づかなくなりました。

鈴虫の餌は入れているのですが、少しずつ共食いが始まってきました、これが生き物の世界であるということを、年齢に応じてやんわり教えていく必要があるのではないかと考えています。
今回は少し長くなりました。申し訳ありませんでした。
