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◆教育長室から(教育関係)


2020/07/01

お心肥やし(おしんこやし)

| by 教育長

   心を肥やす。

 
    江戸っ子は,「三つの心,六つの躾,九つの言葉,十二文,十五理(ことわり)で,末決まる」と言って,幼い頃から商人たちの子どもたちを段階的に指導をし,自分の心を常に豊かにするよう心掛けてきました。
 
 今でいう全人教育(知識・技術に偏することなく,人間性を全面的に・調和的に発達させること目的とした教育)に当てはまるものかと思います。

 
   「三つ心」とは,3歳までに心の豊かさを教えなさいということです。
  
   「六つ躾」とは,6歳までに躾(挨拶や礼儀など)をしなさいということです。
    
   「九つ言葉」とは,9歳までに世辞(挨拶に相手に配慮する言葉を付け加えること)が言えるようにしなさいということです。
 
   「十二文」とは,12歳までに文章(挨拶状・礼状・詫び状等)を書けるようにしなさいということです。
 
   「十五理」とは,15歳までに世の中の理,森羅万象を理解させなさいということです。

 
   これが,しっかり身に付いていれば15歳で「元服」した時には,立派な大人になっているということであります。

 
   6歳といえば,小学校1年生程度です。
   9歳といえば,小学校4年生程度です。
 
   江戸っ子に遅れをとらないように,本町でもしっかり教育を展開していきたいと思います。
 


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