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◆教育長室から(教育関係)


2020/07/16

テスト50点

| by 教育長

  お子さんが、50点のテスト用紙に自宅に持ち帰った時、皆さんは、どのような対応をするのでしょうか。

 一概には答えられないとは思いますが…  中には、こんな家族がおりました。
 
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 算数のテストが50点。
 今日は怒られるかなと思った。
 「テスト,返してもらった」と言ったら,お母ちゃんが
 「何点や。その顔はあんまりいい点と違うな」と言った。
 「何点と思う」と,僕が言ったら,
 「100点と違うな,70点か」と,お母ちゃんが笑いながら言う。
 「もうちょっと下や」と僕が言うと
 「まだ下なのか。じゃ,60点」と言う
 「もう少し」と,僕が言ったら
 「まだ下なのか,50点か」と,お母ちゃんが言う。
 「当たり」と,僕が言うたら,
 「半分か。ようやるな。あきれたわ」と言って,お母さんは笑っている。
 僕は怒られずにすんだ。
  

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 子供に大切なのは,自信と自分を大切にする力ではないでしょうか。
 それは植物の根のようなもので,深く広く張るほど大きな実りをもたらします。
 表面的なことにとらわれることなく,その子が大きく育つことを信じて心に豊かな水や栄養を与える必要はないでしょうか。
 
 その水や栄養となるのが,やっぱり子どもの良いところを見い出しほめることだと思っています。

 しかし、子どもを良くするつもりで,「そんなことをしてはダメよ」「また失敗して,だめな子ね」「そんな簡単なことを間違えて」などと気軽に言ったつもりの言葉でも,それが繰り返されると,そのうち、子どもは「私は,もしかするとバカなんだわ」「僕は本当にダメなんだ」と,子どものやる気を失わせてしまうということもあります。

 昔、「子育ては難しい、だから面白い」といった方がおりましたが…
 私自身は、ついぞそのような境地には立てず、「面白い」と思ったことは、ほとんどありませんでした。





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