
中国の諺に,こんな話があります。
ある男に魚を与えれば,その男はその魚を一回だけ食べることができる。だが,もし彼に,魚の捕り方を教えれば,彼は残りの一生の間,好きなだけ魚を食べることができるだろう。
実に含蓄のある諺ではないしょうか。
子どもたちを目の前にしたとき,私たちはとかく先走って世話を焼きたがります。子どもがほんとに何を求めているのか理解しないまま,必要以上面倒を見てしまいます。しかし,それが本当に子どものためになっているかと考えると,はなはだ疑問です。
今の子どもたちの現状をこのように嘆いる方もおります。
・暖房きかせて 寒さがない
・冷房の中で 暑さがない
・おやつが過ぎて 空腹がない
・歩かないで 疲れがない
・おもちゃの与えすぎで 興味がない
・テレビの見過ぎで 考えがない
・何でもほいほい 我慢がない
・点数以外は 関心がない
・分かっているけれど 行わない
・これでは まともに育たない
今,おいしい魚を与えるのは簡単です。子どももそのときは喜んで,それを食べてくれると思います。しかし,それをいつまでも続けられません。
本当の愛情は,魚を与えることではなく,魚の捕り方を教えることにあると思いますが,皆さんはいかがでしょうか。
有名なフランスの教育思想家であるルソー(1712~1778)も『子どもを不幸にする一番確実な方法は,それは何でも手に入れるようにしてあげることだ』と述べています。