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◆教育長室から(震災関係)


2020/08/24

地震直後編(その3)

| by 教育長


 7 避難所対応        
                                                  
   東日本大震災の時は,学校に先生方がいた。先にいた方がやるべきである。避難者は続々と学校に集まって来ているのに見て見ぬふりはできない。最低でも,下記の準備が必要である。
   ・暖房の確保 ・避難者リストの作成 ・情報の公開 ・ペット入館の有無
 ・高齢者,障害者,乳幼児 ・ブルーシートの準備 ・椅子の準備
 ・授乳室確保  ・生活時間(起床や消灯) ・配給の順番 ・トイレ(洋式)

 早い決断力と迅速な行動で,避難所を仕切っていかないと不平不満を生じさせてしまう。それでなくとも食べ物の配給では,人間の浅ましい姿を何度も見た。年寄りや子どもたちをかき分けて,食べ物を確保しようとする人たちがいた。

 避難所には,できるだけ早いルール(規律)の確立が必要になってくる。その指揮をするのは,やはり校長である。町や市の担当者も,災害対応に追われ,学校に目を向けるような余力はない。自力解決に向けて,校長はじめ全職員,腹をくくるしかない。

 最後に付記しておく。『土・日・祝日・平日の夜』に地震などが起きた場合である。学校に先生はいない。先生方が集まるまで時間を要する。そんな時,誰が主となるのか決めておくことが大切である。また,統計的に見ると,これまでの大きな地震が起きた時間帯は,学校に誰もいないときによく起きている。皆さんは,このことを知っているだろうか。

8 ガソリン探し                                                          

 ガソリンスタンドも被災し,震災当時は,全くガソリンが手に入らなかった。「1台くらい動く車がないと困る」というので,半日待ってガソリンを10リットル(一人10リットル限定)入れに職員を向かわせた。
    高速道路のガソリンスタンドには,まだ豊富にガソリンがあるという情報を聞けば,そちらに向かわせたこともあった。


 


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