7月28日付けの河北新報社の記事をご覧になりましたでしょうか。
松島第二小学校で実践している新聞記事を使った授業を大きく取り上げております。
授業の中で新聞記事を活用することをNIEといいます。
NIE(Newspaper in Education=「エヌ・アイ・イー」と読みます)は、1930年代にアメリカで始まり、日本では1985年(昭和60年)、静岡で開かれた新聞大会で提唱されました。その後、教育界と新聞界が協力し、社会性豊かな青少年の育成や活字文化と民主主義社会の発展などを目的に掲げて、全国で展開しています。
NIEの効果として、文字を読み取る読解力だけでなくさまざまな力を身につけたり、新聞に親しみながら家族との対話を深めたり、コミュニケーション力を身につけたりすることが明らかになっています。
NIEを進めている全国の実践校からは、子どもたちから以下のような感をもいただいているそうです。
◆新聞を読む機会が増えた。記者や記事が伝えたいことは何だろうかと思って読
むようになった。
◆新聞の難しい言葉も読んで理解しようとするから、言葉がわかって面白い。
◆今まで新聞を読んだりして自分の意見を持っても、誰かと話すことがなかった
けれど、NIEの活動で友達と話し合う機会が増え、新聞は出来事を知るだけでは
ないという考えに変わりました。
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写真だけでもを授業は可能です。
【写真1】

もうおわかりだと思います。
点字ブロックの上に置いている自転車です。
目の不自由な人にとっては、これは大変なことになります。
これまで視野に入っていなかった目の不自由な方を意識するようになります。
【写真2】

自宅前の歩道に自転車、植栽、植木鉢、ベンチなどが置かれている写真です。
「歩くのに困る人、すべて書きましょう」と子どもたちに投げかけます。
子どもたちは、困る人をたくさん発表しながら、このような行為が間違っていることに気づいていきます。
【写真3】

街路樹の役割を「京都市」HP「建設局 緑政課」の「街路樹」より引用させていただきますと、以下のようなことだそうです。
1 景観… まちなみに統一感を与え,沿道景観に彩り・季節感・うるおいをもたら
す。
2 環境… 緑陰を形成し夏の日差しを和らげ,周囲の気温上昇を抑えることでヒー
トアイランド現象の緩和,CO2を吸収することで地球温暖化防止に役立
つ。
3 交通安全… 車と歩行者の分離,並木効果による視線誘導,ヘッドライトの防眩
効果等の交通安全性の向上に役立つ。
4 防災… 火災時の熱吸収・低減による延焼防止効果,地震時の家屋倒壊防止等の
防災機能がある。
5 健康づくり・レクリエーション… 散歩やジョギングを促進し,健康増進や精神
的な充実感を与えてくれる。
しかし、「根上がり」した街路樹は、乳母車、車椅子、目の不自由な方々にとっては、非常に危険なものになってしまいます。
「街路樹はいいな」から、今まだ知らなかった知識を身に付けていきます。
【写真4】

この写真は、電車に挟まれた人を乗客全員で、助けようとしているところです。
電車が傾いているのがおわかりになると思います。
この報道は全世界に流れ、「日本人の素晴らしさ」が賞賛されました。
日本は、科学技術だけが優れているのではないということを、この写真から知ってもらいたくて使用したものです。
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松島町教育委員会でも、今後とも松二小の実践を支援して参りたいと思います。