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◆教育長室から(震災関係)


2020/09/11

震災~学校現場から(2)

| by 教育長
【事前対応】

 平成23年3月11日午後2時46分,**市の中でも西側に位置する**小学校においては,津波の被害こそはなかったが,大きな揺れが襲い,増築した校舎のつなぎ目の天井が落下し,教室や職員室のロッカーや棚からはランドセル,本などたくさんの物が飛び出して,散乱し,足の踏み場もないような状況となった。


 この日は,1年生から3年生までが5時間授業,4年生から6年生までが6時間授業だったので,授業中の子どももいれば,帰りの会や掃除をしている子どももいた。また,帰ってしまった子どももいた。とにかく,まず放送において,それぞれの子どもたちに机の下に潜ること,落下物に気を付けることを指示し,その後一旦地震がおさまったところで,避難するように緊急放送を行った。

 帰宅してしまったのは2学級だったので,校庭に約1000人の子どもがそれぞれの場所から校庭に集まってきた。各学級,人数確認を行い,帰宅した2学級以外は全員無事であることが確認できた。


 すぐに停電になってしまったので,eメッセージで保護者には連絡することができなかったが,ぞくぞく保護者が子どもを迎えに来た。約1000人全員引き渡しが終わったのは,次の日の朝の6時頃だった。帰宅した児童についても,次の日には安否確認ができた。


 今回の震災を経験して事前対応についても見直さなければならないことは多々あるが,何の連絡をしなくとも,保護者が子どもを迎えに来て,担任がスムーズに引き渡すことができたり,児童がそれぞれの場所から校庭にしっかりと避難できたりしたことは,これまでの引き渡し訓練や休み時間の避難訓練の成果だったと考える。
                            (B小学校)


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