親は子供に何を教えたらいいのでしょうか?
国民教育の父と言われた森 信三(もりしんぞう)という方がいます。
彼は,子供の教育は「つ」のつく間(9つまで)に,次の3つを躾るだけで十分だと言っています。
1 朝,必ず親に挨拶させる。
2 親に呼ばれたら必ず「はい」とはっきり返事をさせる。
3 脱いだら履き物をそろえ,使ったものを必ず元に戻させる。
彼曰く,私たちは子供の躾は多少もの心ついてものの道理が分かりかけた時になってから,やればよいだろうと考えて,小学校の後半当たりから急に厳しくしがちです。でも,それでは手遅れなのです。
なぜならば,ものの道理が分かるということは,裏を返せば子供の我が強くなりかけたということです。頭でそうする方がよいと分かっていても,我が強くなっているので,親から注意されるとつい反抗するというわけです。
これは大人も同じです。ですから躾は,我が出ないうちに始めないとうまくいきません。そして,その口火はまず親の方からです。
きちんとした挨拶もできない親では,躾などはできないということなるかもしれませんね