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◆教育長室から(教育関係)


2020/06/18

躾(しつけ)

| by 教育長

  「身を美しく」と書く『躾』は「礼儀作法を身に付けさせること。また,身に付いて礼儀作法。」と広辞苑には記載されています。

 
   それと同義になるのが,裁縫の「躾縫い」です。
  「縫い目を正しく整えるために仮にざっと縫いつけておくこと。」(広辞苑)が,その意味です。

 
   子どもたちを一人前に育てていくために,少しずつ躾縫いが行われていきます。躾縫い手本として,最も影響を与えるのが,親ということになります。
 「こんにちは」
 「ありがとう」
 「ごめんなさい」 
 これらの躾のはじめの一歩が,しっかり身に付けば,躾縫いが終了し,あとは,自分の判断で行動しながら社会人として独り立ちしていきます。
 
 江戸時代には「三つの心,六つの躾,九つの言葉,十二文,十五理(ことわり)で,末決まる」と言って,幼い頃から商人たちの子どもたちを段階的に指導をし,自分の心を常に豊かにするよう心掛けてきたそうです。
  
   その中の「六つ躾」は,6歳までに躾(挨拶や礼儀など)をきちんとしなさいと言っています。
 
 6歳といえば,今の小学校1年生です。     
 
    江戸時代は,極めて早い時期に,躾縫い期間が終了していたことになります。
 まさに,諺どおりで,「三つ子の魂,百まで」「鉄は熱いうちに打て」ということになります。

 
    江戸時代と比較しても詮無いことではりますが…。






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