ユネスコが、今年の9月に「子どもの幸福度」について、調査(国ごと)した結果を公表しました。
その結果内容は、日本にとって、とてもショッキングなものでした。
先進国の幸福度ランキング(38カ国参加)において、日本は、なんと、
①精神的健康 37位
②身体的健康 1位
③スキル 27位
となり、総合順位20位ということでした。
それぞれ簡単に説明します。
①精神的健康については、生活に満足していると答えた割合が一番低かったのがトルコ(53%)続いて日本(62%)、イギリス(64%)ということになりました。 家族からのサポートが少なかったり、いじめに遭っていたりする国では、低い結果ということになります。逆に、満足度が高い国は、オランダ、メキシコ、ルーマニアの順でした。
②身体的健康については、肥満の子どもたちは近年増加しています。ほぼすべての国でおよそ3人に1人の子どもが、肥満の状態だそうです。ヨーロッパ南部では、その割合が急増しているそうです。日本については、特に問題がないそうです。
③スキルについては、OECD、EU諸国において、平均して40%の子どもが、15歳時点で読解力と数学の基礎学力を身に付けていないそうです。その割合が低いのは、ブルガリア、ルーマニア、チリなどです。最も高かったのは、エストニア、アイルランド、フィンランドでした。
また、ほとんどの国で、少なくとも、5人に1人の子どもは、新しい友だちを作るという社会的スキルに自身がもてないようです。この分野で低いのは、チリ、日本、アイスランドの子どもたちということでした。
この結果には驚きました。
もう少し内容を調べてみたいと思います。
保護者の方はどう感じたでしょうか。
(追)そういえば、中教審初等中等教育分科会で、日本の子どもは『個の確立と異質な他者との対話に弱みがある』ということが問題になっていたことを思い出しました。