先日、ある雑誌を読んでいたら,こんな記事が載っていました。
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尊敬するあるお母さんに「子どもを育てる上で,特に大切なことは何でしょうか。」とお尋ねしたところ,「耐える心と思いやりの心を育てることだと言えます」と答えられた。
「思いやりの心を育てるために特にどんなことを…。」と重ねてうかがうと,「例えばですが,私は子どもが一年生に入った頃から,学校の図工の時間に輪ゴムや空き箱を持ってくるように言われると,努めて余分に持たせるようにしました。」「一体それは何のためにですか。」と尋ねると,少しはにかみながら言われました。
「きっと,うっかり忘れるお子様があると思うのです。そんな子の寂しそうな顔を思い浮かべると可哀想で『そんな子のために』と子どもに申します。」
私は静かな感動に包まれました。よい話だと思いました。
「そんな心づかいが少しは子どもに通じているようです。中学生になってからも,高校生になってからも,私の言葉を守っていると申します。」
「そうだろうな」としみじみ思いました。
思いやりの心を育てると言うことは,このように,ほんの身近なところでなされるのだなと思いました。
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とても印象に残る記事でした。
「思いやり」は,決して大げさなものではなくて,ほんとに身近なところから育てていかなければならと,改めて考えさえられました。