「子どものやる気 其の一」で示した教育心理学の「弱化の条件付け」。この用語を理解していただくのにぴったりの子どもの詩が、私のメモ帳(備忘録)に残してありましたので、ご紹介します。
ものすごく寒い朝 僕 学校の帰り道で,紫色の花を見つけた。
「あ,もう,スミレの花が咲いている」
僕 うれしくなった。
そのスミレの花を採って走って帰った。
戸を開けるなり「かあちゃん見てごらん」よと,スミレの花を差し出した。
そしたら,かあちゃんが,
このあと,子どものとってきたスミレを見て,お母さんは,ある言葉を発しました。さて,なんて言ったと思いますか?
「まあ,きれい」「スミレの咲く季節になったんだね」などと想像しがちですが,実は,次のように言ったのです。
スミレぐらいで,大きな声を出すな!!
と顔しかめて言った。
このお母さん,とても忙しかったかもしれません。だから,つい…
しかし,親の言葉で,子どもはどうなったと思いますか?
僕,何もする気がなくなった。
という詩です。
子どもが詩にしたためるくらいショックだったのでしょう。
これが、まさに教育心理学でいう「弱化の条件付け」です。
言葉って,本当に大切ですね。
(追)引用させていただいた詩には、作者名は記載されていなかったことを申し添えます。
