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◆教育長室から(教育関係)


2020/07/08

子どものやる気 其の三

| by 教育長

 

 教育心理学でいう「弱化の条件付け」の第三弾です。
    かつてマスコミ等で活躍しました 阿部進先生の単書「子供をダメにするしつけ 」(明治図書)から引用させていただきます。本は絶版になったようです。

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 「今何やってんの?」「勉強」て応えると,ママは何にも言わなくなるので助かる。
 「勉強」っていう言葉とってもママは好きなんだもん。
 先生はママとちょっと違うみたい。  
 
 「勉強も大切だけど体を丈夫にしなくちゃいけないし,それにガリ勉していい学校に入ったからって,そのまま,立派な人や有能な人になれるって訳じゃないからな」っていってるけど,ママなんかにはちっとも効き目がないらしくって,相変わらず「宿題が少ないようですが,どうしてですか? 
 もっとどんどん宿題を出してください。そうしないと,勉強ちっともしないもんですから…」なんて頼んだりするからやんなっちゃう。
 
 「勉強たくさんやったら,遊んでもいいわ。
 でも勉強やらなかったらテレビもマンガも見せませんからね。」て言われて,成績が悪かったら取りあげられちゃうって言ってる子もいたわ。
 
    全然関係ないのにね。
    だんだんやる気がなくなっちゃうよね。

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    知らず知らずに保護者が「弱化の条件付け」のループに入ってしまわないようにしたいものですね。それには、やはりほめるということを意識する必要がありますね。




( 追1)阿部 進(あべ すすむ)教育評論家。カバゴンという愛称で親しまれました。
   1930年(昭和5年)年6月11日 ~2017年(平成29年)8月10日


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