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◆教育長室から(震災関係)


2020/08/28

学校再開編(その2)

| by 教育長

 5 避難場所の確認

 私の学校も,どこに逃げたらいいかを確認した。第一次避難場所は,学校の裏山へ。これは決まった。
 しかし,当日,雪が降っていたらどうするか。第一次避難場所にずっといるわけにはいかない。凍死してしまう。全校生徒320名が次に避難する場所,つまり,少なくとも屋根がある第二次避難場所はどこかとなる。
 (最近は、避難所が多数できたので当時より安心である)

 6 引き渡しは原則禁止

 東日本大震災,当日,児童生徒を保護者に引き渡していた学校は,約8割に達する。保護者に引き渡したことによって,多くの悲劇が生まれた。保護者共々津波にのみ込まれてしまったのだ。
 最近の傾向としては,震度5弱もしくは震度5強以上の揺れがあった場合は,引き渡しは原則禁止を取っている学校が多い。理由は,前述の通りである。保護者が迎えに来るまで,学校でいつまでも預かる。これが一番安全だし,保護者も安心して迎えに来られる。
 そういう約束ごとを,事前に保護者と取り交わして置くことが多くの命を救うことになる。

 7 登下校の避難対応

 登下校中に地震・津波が発生したときの判断を徹底させた。
    今いる場所安全か? 【はい】は,その場を動かない。【いいえ】は,最寄りの安全な場所に移動。安全な場所とは,「ものが落ちてこない」「倒れてこない」「津波が来ない」ところ。簡単ではあるが,とにかく徹底して指導した。
 1年生にも理解しやすいように単純にした。


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