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◆教育長室から(震災関係)


2020/08/31

学校再開編(その3)

| by 教育長

 8 未履修対応

 
 震災から約1ヶ月後に学校が再開した。その間の未履修をどう埋め合をするかが問題になった。①平日の時程+1~2時間余分に授業をする。②管理規則を変更して夏休みや冬休みを短縮する。 など,とにかく子どもたちの学習に影響がでないように学校は工夫した。
 しかし,体育館が崩壊した学校,プールが使えなくなり水泳ができなくなった学校は,対応するにも限界があった。

 9 見えない恐怖

 東日本大震災は,地震や津波の被害だけではなかった。福島第一原子力発電所のメルトダウンによる放射能汚染もあった。福島原発からでた放射線は,風に乗って宮城県まで到達した。放射線測定器で測ると,普段の数値よりは数倍高かったが,健康には影響はないと言われた。しかし,それをどこまで信じていいものか。初めての経験だけに誰もが,疑心暗鬼となった。

 様々な噂が流れた。給食の牛乳は被爆した牛からつくられているという噂。急に,牛乳を飲む子が減った。修学旅行先が福島県会津地方にしていた学校は,軒並み,岩手県や秋田県の方に変更した。
 放射線は,無色透明,しかも,実態がないだけに,その恐怖は計り知れなかった。

 


 


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